お店に新しい作品を飾ったので、作家さんにも見ていただき、ちょっと話も伺ってみたので共有します。

 
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叔父が、たまに死ぬ練習をしているんですよ。
 
 
 
作品のことを伺おうと思って、お会いしたのに。全然関係ない。
でも、もしかしたら関係深いのかもしれない。この言葉ばっかり頭に残ってしまいました。
 
 
 
 
前田さんには少し変わった叔父さんがいて。
40歳から急にアーティストになると言って、ニューヨークへ行ってしまって。
10年経って帰国したら、次は新潟に行ってしまったと。
今は海の上で死にたいからと、船舶の免許を取って。
ときどき、浜辺で死ぬ練習とかしているらしい。
 
 
 
 
こんな話を。別に奇をてらっているわけでもなく。
昨日の天気の話でもするかのように喋る前田さん。
想像していた通り、ゆっくりと丁寧に話をしてくださる方でした。
あと、想像していたよりも、よく食べる方でした。笑
レストランに作品を飾る作家さんとしては最高ですね。
 
 
 
 
 
さて、我々のお店に飾っている作品。
モチーフは「窓」です。
 
 

 

 
 
 
そこには彼女の原体験があって。
詳しい話は小川さんがシェアしてくれたインタビューの記事から引用しておきます。
 
 
 
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小学生だったある日、私は2つ下の階に住む友達の家に遊びに行きました。
友達の家のリビングの窓から見える景色は、私の家から見えるものと全く同じでした。
でも私は、その景色に違和感を覚えて気持ちが悪くなってしまいました。
見慣れた高さと違うところから見る景色はまるで偽物の世界を見ているような体験でした。
 
「私の価値観は、私の家の窓だ! 私の目は、あの窓から見える景色でできているんだ!
この窓がいつかなくなってしまったら、私はこの目を失ってしまうんだな」
 
あの時の感覚を、いつか表現できたらいいな、とずっと思っていました。
 
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それで、ずっと「窓から見える景色」を描き続けているらしいです。
 
 
 
 
人の感受性ってすごい豊かですよね。
子供の頃のそれを守り続けている前田さん。
ちょっと羨ましいです。笑
 
 
 
他にもいろんな話を伺ったのですが。
最初の叔父さんの話が強烈過ぎて。。。笑
 
 
 
 
ちなみに、今回の作品は遠山さんが購入したものです。
皆さんご存じないかもしれませんが。
 
 
彼も自分で絵を描いて、個展をやった経験があり。
その延長線上に、今の会社があります。
詳しくは読んでみるといいかも。
 
 
それで、その個展をやったときに。
自分の叔父さんが絵を買ってくれたらしいのですが。
身内の人に褒められたことが、その後も絵を書いたり、会社をつくる。
その励みになったのだとか。
 
 
 
遠山さんは前田さんのことを子供の頃から知っているので。
そんな「叔父さん」のような気持ちもあって、気に入った絵を購入したとのことです。
 
 
 
 
世の中にはいろんな叔父さんがいますね。
という結論でいいのかな。ファミリーレストランですし。
 
 
 
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:)