2017/04/06(コドモとレストランの幸せな関係)

 
 
コドモを見縊(みくび)ってはいけない、と思ったという話。
 
 
先月。
 
「免許の更新をしてください」
 
そんな葉書が届いていたので。
休みの日に、都庁まで行ってきました。
受付で葉書を渡して、「更新したいんですけど」と。
 
 
すると、僕の葉書を一瞥した更新所の男性スタッフ。
 
 
「あ、これ初めての更新でしょ。ここじゃできないよ。試験場に行って」
 
 
「え?どういうことですか?」
 
 
彼は葉書の項目を指差して。
「ほら、書いてあるじゃん」
 
 
「あ。」
 
 
 
こうして、免許更新の目的は果たせず。
仕方がないので、丹下健三の都庁建築を見に来た観光客的なる気分で帰ることにしました。
 
 
 
 
さて、本題。
 
 
 
誰かに何かをお願いされたとき。
 
 
どれくらいきちんとそれを受け止めるのか。
そのお願いを聞いてあげたいなって思えるか。
 
 
 
そこには、2つの要因があると思いました。
 
 
1つ目は、”伝え方”。
 
言葉遣いはもちろん、相手の立場に立った気遣い。
免許の更新ルールを良く分かっていない哀れな若者の立場に立ってくれているか。
そして、それをお願いする理由が分かりやすく伝わっているでしょうか。
都庁では更新できない理由があるなら、それだって伝えてみたら、同じミスはしないようになるかもしれません。
 
 
 
それから、もっと大事な2つ目。
それは、”関係性”です。
 
 
この人のお願いなら聞いてあげたい。
この人の言う事なら私も信じられる。
 
 
僕らってそういう判断を結構しませんか。
誰に言われたかで、受け取り方が全然違う。
 
 
 
「ワイン発注しておいて」
「洗い物お願い」
「4番チェック行ってください」
 
 
例えば、いきなり異動してきた社員が。
初日からこんな指示を出してきたら、ちょっと戸惑いませんか。
 
だって、まだその人と私の間には”関係性”がないから。
社員とパートナーという立場だけで人は動かないと思います。
動いたとしても、それって立場でしかない。
 
 
 
さてさて、話を戻します。
 
 
社交場で騒ぐコドモがいると僕らは言います。
 
「走っちゃダメだよ」
「少し小さな声で喋ってね」
「ジャンプはダメ」
 
とかとか。
 
 
自分がコドモだったら。
「なんで、この人は僕に命令するんだろうか」
そんなふうに疑問に思うかもしれません。
 
 
 
 
コドモだからといって見縊っていませんか。
 
 
 
例えば、入口でちゃんとコドモにも挨拶をする。
「こんにちは。今日も来てくれてありがとう」って。
 
 
誰かと”関係性”を築いていくことって、一朝一夕にはできません。
だからこそ、そういう積み重ねを見縊ってはいけないと思います。
 
 
 
コドモたちに「この人の言う事なら聞いてあげたい」って思ってもらえるように。
コドモたちと”関係性”を築いていくために。
僕らはもっとできることがまだまだあると思います。
 
 
 
 
まずは、心構えから。
 
 
 
コドモを見縊ってはいけない。
 
 
 
 
3:)